葉酸を摂取するメリットを知る

葉酸を摂取するメリットはたくさんあります。
妊婦に必要な成分というイメージが定着していますが、妊娠中はもちろん授乳中まで積極的な摂取をするのが良いと、厚生労働省も推奨しているほどです。
葉酸を摂取するメリットを紹介します。

葉酸は赤血球を作る働きがあります。
これにより女性がなりやすい貧血を予防する効果が期待できます。
妊娠中も貧血になりやすい傾向があるため、積極的な摂取がおすすめです。
授乳中まで摂取を勧めているのは、母乳がお母さんの血液から作られるからです。
これにより母乳の出が良くなると言われています。

葉酸は水溶性のビタミンで、ビタミンB群の一種です。
一般の人は1日に200マイクログラム、妊婦は400マイクログラム、どちらも上限を1,000マイクログラムとしています。
多少多めに摂取しても上限の1,000マイクログラムを超えなければ、吸収されない分は排出されます。
葉酸が属するビタミンB群はタンパク質やアミノ酸の合成にも欠かせない成分ですし、葉酸はDNA合成や修復、粘膜の強化など重要な役目もあります。

体内で合成できないため、食事やサプリメントから取り入れますが、妊娠初期には時に重要な役目があります。
妊娠初期は赤ちゃんが胎芽から胎児へと成長する大切な時期です。
胎芽の状態ではまだ人の形をしていませんが、胎児へと成長していく時に、脳や神経も形成されます。

この時に葉酸を必要とするので、量が不足してしまうと、神経や脳の発達に影響が出てしまいます。
妊娠初期の葉酸不足は、胎児の神経障害や奇形のリスクを高める事も確認されています。

葉酸は健康な体を維持するにも欠かせませんが、特に妊娠中は積極的な摂取が必要です。
1日3食、栄養バランスを考えて食事を食べていれば摂取できますが、妊娠中は消費する量が多くなるので、妊娠前よりも多くの量を必要とします。
摂取するメリットはたくさんありますが、継続して摂取する事が大切です。