妊娠中に気を付けた方がいい葉酸の食品は

葉酸は体内で合成ができないため、食事から補う必要があります。
特に妊娠初期の妊婦には、赤ちゃんの神経発達に欠かせない重要な成分となります。
妊娠初期はもちろんの事、出産後まで長い間必要となる成分ですから、妊活中から取り入れておくのもポイントです。

葉酸は葉物野菜や緑色の野菜に多く含まれていますので、毎日緑色の野菜を意識して食べていれば摂取できます。
ただし野菜だけでは栄養バランスが偏りますから、全体のバランスを考えてメニューを決めましょう。

野菜以外では牛、豚、鶏のレバーにも含まれています。
葉酸は水溶性のビタミンという事もあり、多少多めに摂取しても吸収されない分は体外に排出されます。
野菜の場合はあまり問題ありませんが、レバーを食べる時には少し注意が必要です。

レバーは鉄分も豊富な事から、妊娠中の貧血予防にも効果が期待できますし、妊婦はレバーを食べた方がいいとも言われます。
しかしレバーにはビタミンAが豊富に含まれます。
ビタミンAも欠かせない栄養素の一つですが、過剰摂取にはリスクがあります。

妊婦が毎日のようにたくさんレバーを食べ続けるというのも無理はありますが、ビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形リスクを高めるので注意しましょう。
1日あたり7,800マイクログラムを超えると、奇形や先天異常の危険性が高まると言われています。

3種の中では牛レバーが最も少なく、豚、鶏の順に多くなっていきます。
100グラムあたりの含有量は、鶏レバー14,000マイクログラム、豚レバー13,000マイクログラム、牛レバー1,100マイクログラムとなっています。
一見ヘルシーに思える鶏レバーは100グラムでも、摂り過ぎとなってしまいます。

妊娠中は特に食事に気を使うようになります。
レバーや野菜は葉酸も摂取できますし、他にも必要な栄養が含まれていますが、ビタミンAの過剰摂取にならないように、量を考えて食べる事が大切です。
体に良い物や必要な栄養素でも、摂り過ぎに注意し、全体のバランスを考える事が大切です。